ありがとう旧保津橋
5月中旬から撤去工事
撤去されることになっている旧保津橋
[保津地区・西口純生情報員]
5月中旬から、京都府道路課は旧保津橋撤去工事に入ります。
この橋は、私たち保津町民にとっては感慨深い思い出のあるものです。遠い昔より、保津川に架かる橋は大雨が降るたびに流され、流れない橋の架かるのが夢のまた夢でした。宇津根橋と保津橋と、どちらを先に架け替えようかという話になり、通行量の多い方を先に架け替えることに決定されました。村人はそれからというものは、用もないのに木造橋の上を行ったり来たりしたお陰で、保津橋の方から先に架けることが決定されたというエピソードもあります。
昭和14年に完成したこの流れないコンクリート製の保津橋は、村人にとって手を合わせ拝んで渡るほどありがたい橋でした。当時としては肩引きの荷車が出合えればよいという道幅で充分な広さでしたが、時代が流れ今日のこの交通事情ではちょっと大きな車が入ると一方通行の状態となり、大変不便な橋となってしまいました。
今、ひっそりと壊されるのを待っている姿を見ていると、とても寂しい思いがします。「74年間、私たちの足として支えてくれて本当にありがとう」―こんな言葉が思わず出てきます。