案察使遺跡発掘調査
保津町

 

発掘調査の行われた
保津町の案察使遺跡
[保津地区・西口純生情報員]
 川東国営ほ場整備事業にあたって、保津町案察使(あぜち)地域一帯では埋蔵文化財調査が、府が中心となって昨年度末より行われてきました。弥生時代の遺物・遺構が多数発掘され、古代の様子が伺われます。
 古山陰道の道筋にあたる当地域は国司の見任地であって、特に4代国司・小野馬養(おののうまかい)は、平城京を築いたときの責任者であるほどの有力者でした。国司一覧には馬養が丹波・但馬・因幡の3国を治めるために保津に見任されたと記されています。
 3国見任のための拠点が、保津の案察使であったことが明らかであることは間違いのない事実であることから、その館などの建立地であったのではなかろうかと推測されています。
 こうした遺跡や遺構も、普段手を加えることができず、何か事業や開発によって発掘・発見がなされ、その後は壊されたり事業の犠牲となって消えていきます。せっかく良いものが見つかっても、それで終わりとなってしまうのには、何かむなしい思いがします。